
日本で初めてビル、マンションの排水管洗浄分野に進出
1975年頃、日本住宅公団の団地で雑排水管の詰まり、あふれ事故が多発しました。 これを解決できるか、との問合せに対し、公団八王子研究所で実験・検証を約一年重ね、本格的にウォータージェットによる雑排水管定期洗浄が行われるようになりました。 後に、食生活の変化や配管形状の複雑化に伴い、当社独自の「上向き・振り分け洗浄工法」を開発しました。
創業期から現在まで、フジクスの歩みと商品・技術サービスの変遷をご紹介します。 当社はウォータージェット工事施工会社として誕生し、その用途は洗浄に始まり、剥離・切削・研磨・切断・掘削・吸引搬送と多岐にわたっております。
フジクスは1969年にウォータージェット施工会社として誕生しました。
我社のウォータージェット工法は20~280MPaの高圧水を噴射させ、その衝撃力を利用し洗浄するものです。(ちなみに水道の蛇口は0.1~0.2MPa、消防ホースは1~2MPa。) 厚生労働省所管の(社)日本洗浄技能開発協会の当社登録番号はNo.4で、現在稼動中の施工会社では最古参企業です。 また、同協会が主催する国家技能検定資格「産業洗浄技能士」の取得者数は当社が国内最多を誇ります。
1969年 (昭和44年) |
●フジ高圧洗浄(株)設立(川崎市川崎区)
●ドイツWOMA社高圧洗浄機導入、石油化学プラント等工場設備保守事業開始 (以下、年表内のウォータージェットをWJという) |
1975年頃、日本住宅公団の団地で雑排水管の詰まり、あふれ事故が多発しました。 これを解決できるか、との問合せに対し、公団八王子研究所で実験・検証を約一年重ね、本格的にウォータージェットによる雑排水管定期洗浄が行われるようになりました。 後に、食生活の変化や配管形状の複雑化に伴い、当社独自の「上向き・振り分け洗浄工法」を開発しました。
1972年 (昭和47年) |
●国内初、WJ排水管洗浄を日本公団(現・UR)と開発、公団団地の雑排水管定期洗浄事業を開始 |
1973年 (昭和48年) |
●九州事業所開設(北九州市) |
1975年 (昭和50年) |
●(社)日本洗浄技能開発協会発足(登録企業中、当社が稼動中の会社としては最古参) |
1978年 (昭和53年) |
●環境装置部設置、公害除去装置を販売 |
1982年 (昭和57年) |
●住宅設備メンテナンス部設置、水回り設備リフォーム事業開始 |
1987年 (昭和57年) |
●フジ高圧九州㈱設立(福岡市)、九州全域へ事業展開 |
1989年 (平成元年) |
●東京事業所開設(板橋区)、関東北西部へ事業展開 |
1991年 (平成3年) |
●フジ高圧洗浄㈱を、フジクス㈱へ社名変更 フジクスグループCI活動展開 |
1992年 (平成4年) |
●フジ高圧九州㈱をフジクス九州㈱へ社名変更 |
1993年 (平成5年) |
●㈲フジクスセンチュリー設立(世田谷区)(⇒※現・フジクス㈱東京西事業所) 都内及び神奈川県西部へ事業を積極展開 |
1994年 (平成6年) |
●フジクス千葉㈱設立(市原市)(⇒※現・フジクス㈱千葉事業所)
●外壁洗浄・塗装剥離事業開始 ●フジクス九州㈱ 北九州事業所を開設(北九州市) |
1995年 (平成7年) |
●技術研究室設置、自社製高圧洗浄機「アクアモーリー」製作開始 |
ウォータージェットは従来ダイヤモンドカッター等で行われていた施工に比べ、切り屑が出ない・摩擦熱を発しない・騒音が少ないという利点があります。 近年は環境面から有効であることがクローズアップされ、高速道路や橋のコンクリートや鉄材の切断や白線ライン消しなどの施工が多くなってきました。
1997年 (平成9年) |
●応用洗浄部設置、道路等の社会資本設備の洗浄事業を開始
●フジクスマスターズ㈱設立(川崎市)(※⇒現・フジクス㈱ウォータージェット事業室) 中高齢者の積極雇用形態実験会社を設立、一戸建て向け事業の開始 |
1999年 (平成11年) |
●社会設備事業部設置、250MPa超高圧洗浄事業を開始 |
2001年 (平成13年) |
●横浜支店開設 |
高圧洗浄はこれまで主に、石油化学工場を中心とした「産業用設備」や、マンション・建築物の「住建築設備」の保全と改善に利用されてきました。
これまで培ったノウハウを元に、食品・病院施設の除菌洗浄や、打ち水効果のあるミスト噴霧冷却装置、防犯対策としての落書き消しなど、当社は洗浄から更に一歩進んだ新技術開発に取り組みます。
また、2009年より官・学や大手企業との連携による展開を本格的に始めました。消臭剤とその噴霧装置、グリストラップ油脂分解システム、環境に配慮した洗濯洗剤など、環境に良いものを積極的に取り入れ、
一層の事業充実を図りました。
2003年 (平成15年) |
●住環境共生リニューアル協会会長会社として事務局開設、環境商品事業積極展開
●悪臭対策システム開発 |
2004年 (平成16年) |
●グループ全社でISO14001認証取得
●環境商品 洗濯洗剤「フリーマムランドリーソーダ」東日本総代理店開始 |
2005年 (平成17年) |
●超高層マンション排水管洗浄「フジジェット®工法」特許取得
(2010年時点超高層マンション全国シェア60%獲得) |
2006年 (平成18年) |
●湘南事業所開設(大和市)
●川崎梶ヶ谷トンネルにおいてWJによる落書き消しボランティア活動を全社員で実施 川崎市長より感謝状受領 |
2007年 (平成19年) |
●川崎起業家オーディション優秀賞受賞
(かわさき起業家優秀賞、川崎商工会議所会頭賞、りそな川崎応援賞 受賞) ●浴槽裏側クリーニング「ビューティ風呂~」事業開始 |
2008年 (平成20年) |
●ヒートアイランド対策展開、ミスト噴霧冷却「ミストオアシスシステム」販売開始 |
2009年 (平成21年) |
●悪臭除去対策展開、㈱JFEテクノリサーチ開発消臭剤 代理店開始
●第14回地域経済賞(フロンティアテクノロジー賞)受賞(社団法人地域経済総合研究所 主催) ●香港環境EXPO出展 |
2009年 (平成21年) |
●超高層マンション排水管洗浄「フジジェット®工法」にて、 「川崎ものづくりブランド」製品認定受賞 |
2011年 (平成23年) |
●ISO9001認証取得
●横浜西事業所開設(横浜市緑区) ●タンク等壁面塗装除去ロボット工法開発 |
2003年に起こった香港のSARS感染症から、商品開発・市場開発への認識変化が起きました。従来の用途である、洗浄・剥離・研磨・切断に加え、「衛生」そして「安全」の分野への ウォータージェット利用の模索を始めました。AQ水(次亜塩素酸水)を生成する装置の小型化に成功し、それを高圧洗浄機に組み込むことで、施工現場での除菌水活用を可能にした衛生高圧洗浄の開発です。
2012年 (平成24年) |
●スローダウン装置による燃料削減及び節水装置を搭載した、環境配慮型高圧洗浄の開発 |
2013年 (平成25年) |
●かながわビジネスオーディション2013にて、除菌消臭衛生洗浄「管洗浄プラス®」で
日本経営士会賞受賞 ●「環境配慮型排水管洗浄サービス」で、低CO2川崎ブランド'13認定 |
2014年 (平成26年) |
●太陽光パネル洗浄事業開始(テントウ虫型パネル洗浄機「ミズフジコ」意匠登録)
●除菌消臭衛生洗浄「管洗浄プラス®」特許取得、管洗浄プラスのデモ車完成 ●湘南事業所を移設し、新たに神奈川中央事業所を開設(相模原市) |
2016年 (平成28年) |
●カスタマーセンター開設(川崎市川崎区)(※⇒現・カスタマー事業本部・本社移設)
●横浜支店及び横浜西事業所を移設し、新たに川崎支店を新規開設(川崎市幸区) |
2017年 (平成29年) |
●悪臭逆流防止装置特許取得
●本社隣接地に新事務所(2号館)を開設。高圧洗浄機治具製作部門、環境衛生施工部門、 緊急営繕工事部門等を本社に集結することによって、より一層の連携とサービス向上を図る。 ●フジクス九州㈱ 福岡本社事務所を移転 ●「神奈川がんばる企業2017」認定受賞 |
2018年 (平成30年) |
●大規模災害や事故等に備えた事業継続計画(BCP)への取り組み開始。
●飼料・ペットフードの成分分析事業開始 ●次亜塩素酸水の製造・販売事業に本格参入 |
当社はウォータージェットの先駆者として、石油化学・住宅・道路インフラなど、50年にわたり全社員が叡智を結集し、人々の生活環境向上に努めて参りました。
新型コロナウイルスの流行で世界中が不安定になる中、感染症対策の一助となるべく、より一層の衛生洗浄技術の追求、そして環境事業推進によって益々の社会貢献を図ります。 特に、全世界の共通目標であるSDGs(持続可能な開発目標)へ積極的に取り組み、次の100年に向けて、事業を通じて未来の社会を担う子供たちにもウォータージェットの魅力を伝えて参ります。
2019年 (平成31年/ 令和1年) |
●フジクスグループ創立50周年
●50周年記念事業として、「青少年向け奉仕プロジェクト」と「海外プロジェクト」の2つを柱とする みらい事業委員会を設置。これまで実施してきた高齢者施設等への数々の慰問ライブ実績を生かし、 児童養護施設での演奏イベントやWJ実演デモによる若い世代への職業体験を実施 ●「インターナショナル・フェスティバルinかわさき」に出展し、WJ実演デモ体験を通して異文化交流を深める ●台湾でのWJによる道路白線消し工事受注 |
2020年 (令和2年) |
●太陽光パネル洗浄装置「ミズスマシ」特許取得
●感染症対策として、地域の保育所に除菌消臭水「AQ200」を寄贈 ●SDGs推進経営によって、神奈川県から「第4期 かながわSDGsパートナー」の登録を受ける |
2021年 (令和3年) |
●川崎市の「第1回 かわさきSDGsゴールドパートナー」として認定を受ける |